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謹賀新年。2017年が明けたので、真面目に今年の経営戦略をまとめてみました。

2017/01/05

あけましておめでとうございます。
寶船の米澤渉です。

2017年も、私たちは攻めていこうと思います。どうぞよろしくお願いします。
今年の抱負も兼ねて、真面目に経営的な要点をまとめます。

寶船は、アプチーズ・エンタープライズとして法人化して4年目。毎年、前年対比150%くらいで成長できています。が、そもそも今までがひどすぎたということもあるため、ここからが本当の勝負だと覚悟しています

現状を冷静に見直してみる

「阿波踊り」という芸能を、ビジネス的に成功させるとしたら、いくつかしか方法はありません。

まずこの業種は、「踊ること」が商品なので元手がほぼ必要なく、商売道具の太鼓などを除いては、在庫などの心配もありません。最大の経費は移動費と人件費。交通費を支給していただけるご依頼であれば、とても利益率の高い業種といえます。

しかし、最大のデメリットは、多売ができないということ。基本的には『公演数×出演料』という方程式で売上が頭打ちになり、演者が貧乏暇なしになる状況に陥りやすいです。これは、他の日本芸能でも同じことが言えるはずです。じゃあ単価を上げればいいのだけれど、それもブランディングが追いつかなければうまくいきません。

ではどうするの?と思われるでしょう。

このことを打開するための期間となるのが、今年2017年だと思っています。

スケールが小さくて申し訳ないですが、今は繁忙期で月商200万くらい。正直これではいっぱいいっぱいです。まず早い段階で年商3000万まで上げていきたいと思っています。その後、5000万、7000万、1億と頑張っていきたいです。

ちなみに、寶船を応援してくださる皆様には、素晴らしい経営者や起業家、ビジネスマンの方がとても多いです。この文章も未熟な思考な上、小さな話でお恥ずかしいのですが、これも1つの通過儀礼として思いっきりさらけ出します。盲点のツッコミやアドバイスなど、歓迎ですのでぜひあたたかい目で読んでいただけると幸いです。

考えている作戦は下記の通りです。

1. 海外事業の黒字化

上に、最大の経費は移動費だと書きました。その意味で年間を通して、今経営を圧迫しているのは『海外事業』です

しかし、今までの3年間は、当初から種まき期だと腹をくくっていました。とにかく活動が広がるためにはなんでも乗っかり、どんどん外に出て行くという方法でした。
特に、この海外事業は、東京オリンピックやその後の日本の状況を考慮すると、早い段階で出ていくべき市場だと確信していました。

結果、正解だったと思います。

今まで苦しかったですが、この方向に舵を取らなければ、ここまで認知されることはなかったと思います。応援してくださる方々も増えましたし、素敵な出会いもたくさんありました。そして、『寶船は海外に積極的に出ている』というイメージが定着できた気がします。

逆に言えば、今圧迫している海外事業をせめてトントン、そして黒字化にできれば、その分の数百万が丸々別の費用に当てることができます(当たり前ですが)。
改善策は、すでにいくつか考えています。まず、海外に向けてのアプローチと見込み客の導線設計の改善。これでかなり改善できる気がしています。そして海外メディア、大使館、日系人会、海外の日本企業との協力。つながりを活かして、横に展開していくイメージです。

さらに、今後は「阿波踊りを世界中に届けて、踊りで多様な世界をつなぐ」というビジョンをさらにわかりやすく発信し、スポンサーを募ったりも検討していきたいと考えています

協賛のご検討いただける方、ぜひご連絡ください

2. メンバーの活躍の場を増やす

今プロメンバーが収益を担っているため、ご依頼が重なると泣く泣く一つをお断りさせていただく状況がよくあります。これはかなりの機会損失です。

今メンバーのモチベーションがとても高く、その上、尊敬できる素敵な人達が頑張ってくれています。このメンバーが第一線で活躍できるような場を作れば、単純計算ではその分売上も倍になります。「寶船を呼びたい!」とお声掛けくださったクライアント様も、お断りしないですみます。メンバーも、活躍の場がある上お客様に喜んでいただく感動を味わえる。いい事づくしです。

私たちのような芸能やダンスの業界は、最初にマネタイズし易いのは『スクール形式』にして生徒から月謝をいただくということです。実際ダンス業界は、需要と供給で言えば供給側(踊りたい人)が圧倒的に多いのでスクールモデルは成功しています。

しかし、父である連長の「なるべく仲間からは費用は取りたくない」という考えがあるため月謝を極端に高額にすることは考えていません。その分、「踊り手・表現者」として成長してもらえるように背中を押し、「メンバー一人ひとりがグループに還元できる」というモデルを作りたいです。そして、海外にもガンガン出て行ってくれるような頼もしいメンバーを増やしたいです。

メンバーになりたい!という方はこちらへ

3. BtoCの企画やサービスを増やす

今私たちは、寶船を一番応援し、ファンになってくれる方々へのアプローチが正直弱いです。いくら感動してくださっても、こちらが設計している導線があまりにも未熟なため「来年また会えるのを楽しみにしてるよ―!」というところで終わってしまうのです。

有名アーティストであれば、

気になる→YouTubeを見あさる→SNSをフォロー→CD・DVDなど作品に触れるものを購入→ライブやイベントへ→グッズを買う→それでは足りない人はファンクラブなどのコミュニティーへ。

という流れがあり、フリーの基盤を増やしてから回収への流れが綺麗です。寶船は、グッズ一つとっても、まだまだラインナップが弱いなぁという印象があります。
8:2の法則があるように、最終的にはお客様が喜んでいただけるためのサービスであれば、2割のファンへ向けた高価格帯の商品があってもいいですよね。例えば、『寶船と回るヨーロッパの旅』など。笑

そう考えると、この分野はまだまだ改善できるなという気持ちです。
前年に成功した「スーパーワークショップ」もその一例です。ハードルを下げ、阿波踊りの魅力を体験していただくためのワークショップですが、展開するといろいろなことができそうです。サロンのようにしてもありですね。ここのポイントは、②であったように「仲間になればそのレッスンも無料になる」というところにある気がします。

4. 他の業界への積極的参加

最近では、DJ TAMOSUCKさんやDAISHI DANCEさんとコラボしたステージが記憶に新しいですが、このように今までになかった組み合わせで様々な方と共演をしていきたいです。理由は3つ。まず、私たち自身がわくわくして楽しい。化学反応で新しい阿波踊りの可能性と出会える。そして、阿波踊りの市場、つまり阿波踊りにすでに興味がある方々へのアプローチでは出会えないお客様が、寶船を(阿波踊りを)知ることになるということです。

裾野が広がることは、メリットしかありません。いつの時代も、社会にインパクトを与えるアートやエンターテインメントは、こうした異色な組み合わせから生まれています。そして大きな市場で勝負すれば、ファンになってくださる方々の人数も飛躍的に伸びるわけです。また、起源を知りたくなる方も一定の割合で存在するものですから、徳島への認知も上がると予想されます。

コラボ・共演したい!という方はこちらへ

おわりに

いかがでしたでしょうか。まだまだ具体的に考えていることはあるのですが、長くなってしまうのでこの辺で終わりにします。

まとめると、今年のキーワードは、「巻き込む」かもしれないです。

お客さんを巻き込む、メンバーを巻き込む、企業を巻き込む、行政や国を巻き込む。そんな一年にできたらいいなぁと思っています。

とにかく、寶船以前の「阿波踊りをプロでやっているグループはない」という常識を覆し、新しい日本芸能のロールモデルになりたいです。そして、業界が競い合って盛り上がれば阿波踊りも必然と盛り上がると思うので、他の連の方々もどんどんチャレンジできるような環境を作っていきたいです。もしそこまでたどり着ければ、少しは阿波踊り業界や徳島に貢献できるのかなと考えています。

今回はこんな内容でしたが、きれいごとではなく「世代や文化を越え、時代を越える感動をつくりたい」ということをやっぱり大事にしている団体です。

プロとして阿波踊りをやれたらなぁと思っている阿波踊り連の皆様、日本芸能の方々、食い合うのではなく一緒に盛り上がっていきたいと思っているので(アイディアもあるので)、もしいらしたら連絡ください!ご依頼もどしどしお待ちしています。

お問い合わせはこちら

本年も、どうぞよろしくお願いします。

 

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米澤 渉
1985年、東京都生まれ。一般社団法人アプチーズ・エンタープライズ プロデューサー。寶船プロメンバー「BONVO」リーダー。山形県米沢市おしょうしな観光大使。日本PRのCM『日本の若さが世界を変える』に出演。「my Japan Award 2014」 にて《箭内道彦賞》を受賞。

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