2011年の自分。
過去のブログを整理していたら、2011年の自分から背中を押されました。2011年の自分。そのまま下記に転載します。その年は、初めて持ち出しをしてまでハワイで海外公演をし、世界の大きさに感動。寶船を法人化したいと考えていた頃。
味方は誰もいないと思っていました。メンバーも、「いやいや、世界ツアーとか無理っしょ」と言っていました。世界ツアーも、徳島単独公演も、メディア出演も、全くないゼロの状況でした。
叩きつけるような文体から、必死に負けまいと歯を食いしばっている様子が垣間見れます。
2011/12/13「無謀であれ。」
同級生に久々に会ったとき、なんとなくみんな疲れていた。
「仕事大変なんだ?」と聞いたら「社会人なんてみんなそうだよ」と言ってた。
あたかも”大人になることは嫌なことを無理にすること”のような雰囲気、なんか寂しかった。
みんなお酒を、飲むのが好きなんだそうだ。何よりも楽しいと言ってた。俺だって楽しかった。けど、さびしさの方が大きかった。
多くの大人は、石橋を叩き過ぎる。不安感からか、未知数な未来を未知のままにしておけなくなってしまうのか。
「ああ、この人無謀なこと言わないだろうな」と思うと、それ以上話せなくなってしまう。諦めた匂いのする笑顔がいたたまれないから。
外に出ると、ちょうど月食が見えた。らんらんとした月が少しづつ陰っていく。そこに友達も群がり、ポカンと口を開けてた。新宿は風が冷たかった。
男は、でっかいものが好きだ。根拠なんか無い。でっかい恐竜、でっかいウルトラマン、でっかいロケット…。
今だってそうさ。でっかい海、でっかい山、でっかいスカイツリー、もちろんポテトが全サイズ150円なら迷わずLサイズ。
同級生だって、みんなでっかいものが好きなはずだ。ジョッキを次々と握る拳が、それを物語っている。
男はみんなでっかいことをしたいと思っている。
俺は怖がりだ。俺だって石橋を叩いて渡るような性格だよ。
でもさ、もう失敗の選択肢を増やすのは十分、やりたいことなんて、スタート地点から見ればミッション・イン・ポッシブル。だからハラハラするんだろ。
中央線、つり革に全体重をかけてコクリコクリと忘年会帰りのサラリーマン。ガタゴトガタゴト、おしくらまんじゅうの中で、俺は自分自身に言ってた。
石橋を叩くな、思いっきりぶつかれ、ビジョンは鮮明に見ろ、無謀なことを言え、無謀を楽しめ、大人になってもでっかいことを愛せ。
無謀であれ、俺。
毎日が勝負だぜ!デカいことしような!
2011年12月
※以前のブログよりそのまま転載
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