輝きから目をそらした私
本日は千葉県にある2つの高校に、芸術鑑賞会の打ち合わせをはしご。
キャンパスを歩いていると、部活動中の学生から「こんにちは!」と大きな声で挨拶をいただきました。何人も何人もで、驚きと嬉しさにガツンとやられました。
私自身、海外で阿波踊り公演をしたり、ゴールデンウイークにたくさんのお客様の前で踊ったり、度胸はかなりついている方だと思っています。
けれども、元気で真っ直ぐで最高な挨拶を受けた瞬間、学生の皆さんのあまりのまぶしさに、小声で「こんにちは」と言って早足で過ぎることしかできない私。嬉しいのに、照れていたのです。
もしかしたら社会の歪みは、そんな小さな「照れ」からはじまっているのかもしれない。そんなことを考えました。目を見て挨拶をすることのできない大人は、多くいます。今日の私もそう。瞬間的に輝きから目をそらしてしまうのです。
気持ちのよい敗北感
人の輝きは、「今ここに存在していることに、不安や疑いを持たない」ことから発生しています。知らない人に挨拶をすることに、ためらいや不安がない学生の皆さんは、だからこそまぶしく見えます。私といえば瞬間的に、「変に挨拶を返すと不信に見られないだろうか」「ウザく思われないだろうか」と、一度自分へフィルターを通していました。
野球部の学生がゴロを拾いホームベースへ球を投げるその瞬間、ジョギングを終えて息を切らした学生が汗を拭くその瞬間、「自分の人生は今後大丈夫だろうか」「あの人に嫌われてはいないだろうか」とはきっと考えていません。無我夢中という魔法は、だから素晴らしいし感動します。
きっと、社会の風潮から不安を煽られ、なくてもいいはずの「自分を疑うフィルター」を通し、輝きは失われはじめます。
私も中学・高校時代そうでした。
恋愛や勉強への圧力など、不安がれる要素満載なのが青春。でもそのまま「自分を疑うフィルター」を通さない生き方ができたら、成功しないはずありません。
打ち合わせを終えて、キャンパス内の同じ道を通ると、先ほどの学生さんたちが今度は「さようなら!」と声をかけてくれました!
同じ失敗はしないと決め、笑顔で「ありがとう!頑張ってね!」と返す私。ちゃんと目を見て返せました。
でも、意識している分、とっさに挨拶をしてくれた皆さんには負けてしまったなぁ。と、気持ちのよい敗北感を味わいました。
学生の皆さん、一生懸命に生きているだけで勇気付けられる人々がいます。私もそう。これからも真っ直ぐ元気に頑張ってほしいなと思いました。老婆心ですが、そのまま明るく素晴らしい人生を送ってほしいです。
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