【25年間の集大成】人生を賭けた阿波踊りLIVE/無礼講2020・渋谷La.mama

どうもこんばんは。金髪の異端児、たかしです。今回は阿波踊りを、『無礼講2020』というイベントで踊ってきました!

このイベントは「渋谷La.mama」というロック業界の老舗ライブハウスで行われた、寶船主催のエンタメフェスティバルです。

2020年からコロナウイルスの影響により、世界のほとんどのエンタメがストップしてしまいました。出かけたくても、出かけられない。誰かに会いたくても、会いに行けない。そんな閉塞感の中、僕らは悶々としていました。この状況を僕らが少しでも変えたい!そういう想いで、このイベントは企画されました。今日は、その時の映像をご覧いただきます。

コロナ禍で強制的に踊れなくなった時、僕らは改めてエンタメの価値を考えました。今まで当たり前だと思っていた景色が、こんなにも愛おしいものだったとは。普通に踊れることが、どれだけ幸せなことだったのか。皮肉にも僕らは、踊れなくなってからそのことに気がつきました。

そしてまた、自分たちがやってきたことの無力さも痛感しました。僕らがどれだけ一生懸命踊っても、コロナにかかった方の病気を治せるわけでもない。むしろ踊れば踊るほど、感染のリスクが高まり、迷惑をかけてしまうかもしれない。

そんな現実を叩きつけられた時、「僕らは一体何をやってきたんだろう」と自分のやるせなさに苦虫を噛み潰しました。そうやって苛立ちながら、一日中布団の中で過ごす日々が何日も続きました。布団の中でうずくまりながらどれだけ叫んでも、この声は誰の耳にも届かない。どんどん悪いことばかり考えている自分に気がつきました。

でも、そんなことばかりやっててもしかたがない。何もやってないくせに、弱音ばっか吐く自分にとても腹が立ちました。そんな七転八倒の末、僕らは諦めを越えて、ひらきなおりの境地にまでたどり着きました。

「それでもやっぱり、踊ることしかできない!」

そう腹が決まった瞬間、いても立ってもいられなくなりました。あとは行動に移すのみでした。

僕らが昔からお世話になってきた「渋谷La.mama」というライブハウスの石塚さんにすぐ電話して「僕らの主催でイベントを企画したいです!」と相談しました。石塚さんは二つ返事でその話に乗っかってきてくれて、『無礼講2020』というイベントが走り出しました。

もちろんコロナ禍の真っただ中ですから、あまり多くのお客さんを入れることは出来ません。コロナ対策のガイドラインに基づき、許されているだけの人数を入れ、あとは世界中に向けてライブ配信でイベントを行いました。

当日は、ダンサーのFISHBOYさんや、ジャズトランペッターの濱田真秀くんにも駆けつけていただき、最高の時間になりました!

このイベントを大成功で終えた帰り道。僕らは確信しました。やっぱやらないより、やった時の方が気持ちがいい。もちろんこの状況で、やれることは限られてる。でも、何かをやらないと、状況は1ミリも変わらない。だったら、今やれることをやろうよ。そしたら少しづつ前に進むかもしれないし、誰かを救えるかもしれない。

あの時、布団にくるまっていた自分が、今はちょっとだけ胸を張れている。自分たちのやってきたことは、決して間違いじゃなかった。そう思えた、渋谷でのひと時でした。

(たかし)

上部へスクロール