新しいことをはじめるときに考えること

米澤渉の書籍プロジェクト、順調に進んでいます。何回もの打ち合わせを繰り返し、これから本格的な執筆に取り掛かります。もちろん出版はまだあくまで予定ですが、ぜひ応援してもらえたら嬉しいです。

初めて本を書く人にとって、「何を書くか」という不安に勝るのは、「最後まで書ききれるだろうか」という感情です。

今まで何万字も原稿を書くという、狂気的に自分に向き合うことは、人生ありませんでした。もちろんブログ程度の長文を書いていますが、約8〜10万文字を一つの作品としてまとめたことはありません。「書けそう」と思ってるのと、実際に「書ききる」ということには、大きな大きな差があります。パソコンでWordを開いて、一行目を考えてるときに、その恐ろしさをまざまざと感じています。

AIが自然な文章を生み出せるようになった今、生身の肉体から一滴一滴を絞るように綴っていく言葉には、特別な”なにか”が宿ります。もっと楽な方法はあるわけです。もっと端的に自分を晒すこともできるわけです。

でも、文章を書く。う〜んう〜ん、ああだこうだと考えながら書く。非効率の極みです。だから少なくとも僕にとって価値があるんだなと思います。

昔、漫画家になりたい!と思っていたとき、父からこんな言葉を言われました。

「数ページでもいい。4コマ漫画でもいい。作品を完結させた人だけが、生み出した人なんだ」

小学生だった僕に、そう言って、あとは何も言わずに書けるまで待ってくれました。

あのときの言葉は、今でも強く残っていて、何かをはじめるとき、ふと頭をよぎります。名作かどうかじゃない、上手いかどうかじゃない。

「完結させた人だけが、生み出した人」

この言葉を胸に、今、一行目と対峙しています。
ぜひ、応援よろしくお願いします。

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