どうもこんばんは。金髪の異端児、たかしです。今回阿波踊りしてきた場所は、ニューヨークのタイムズ・スクエアにあるクラブです!
『FOAM&POOL PARTY』と題して行われたこのイベントは、ニューヨークの世界一チャラい水着のパリピたちが集まって、プールの中で泡まみれになりながら、クラブミュージックで踊って騒ぐっていう、この世の「チャラさ」をすべて集約させたような究極のパリピイベントです!
学生時代は隠キャだった僕たちが、何の因果かこういう世界一のチャラ系イベントに出ることになるっていうのは、人生ってわからないもんですねぇ。笑
とにかくこのイベントには、絵に描いたようなパリピたちが集まってくるわけですよ。本当に、アメリカ映画かっていうような雰囲気でしたからね。現地のイカしたDJが音楽をガンガンにかけて、テキーラかカクテルかわかんないけど、とにかくパリピ専用アルコールをひっかけたツワモノたちがプールでどんちゃん騒ぎしてる姿を実際に目の前で見ると、元々そういうタイプじゃなかった僕はかなり圧倒されるものがありましたね。
正直、このイベントは人生で経験してきたイベントの中でもトップクラスに難易度の高いイベントでしたね。日本でもこういったクラブイベントって何回も出たことありますが、パリピの本場・ニューヨークはちょっとレベルが違いました。
まず、みんなプールに夢中すぎて、僕らのことなんて誰も見てないですからね。僕たちみたいな芸能やってる人間って、見てもらえないと死ぬんすよ。どんだけブーイングされてもいい。反感買われてもいい。少なくとも見るくらいはしてもらえないと、僕らって商売上がったりなんですよ。
だからこの時は結構きつかったですね。とにかく何でもいいからパリピたちの目線をこっちに向かせたい。そこで、僕もとっさに考えました。
「もう、飛び込んじまえ!!!」
とっさの判断でした。メンバーにも全く相談もなし。この後どうなるかもわかんない。だけどなんかやるしかない。僕は衣装のままプールに飛び込みました。このままやられっぱなしで日本に帰るわけにはいかない。そんなヤケクソの気持ちで、気がついたら僕はプールに飛び込んでいました。
正直、マジで賭けでした。負けたら、ドンズベリ。空気が凍りつくリスクも十分ありました。そんなリスクを冒してでも勝ち取らなければいけない「勝利」ってやつに、僕は取り憑かれていたんでしょうね。
結果、会場は大盛況!世界一のパリピたちと、心で繋がった実感がありました。あんな快感初めてでした。正直、踊り始めた時は「人生最悪の客だな」とか思ってたんですが、飛び込んでからは、まるでパリピたちが子供の頃からのツレでもあるかのように意気投合して、最後は僕たちの言うことに全て乗っかってくれました。
プールで水着のパリピと踊りながら、僕は改めて「芸能ってなんだろう」って思いました。今まで何十年間も、やれ踊りが上手いとか下手とか、なんだかんだと言ってきましたが、踊りがいくら上手くたってパリピを唸らせられるとは限らない。時にはリスクを覚悟で飛び込まなきゃいけない瞬間だってある。カッコつけずに、飛び込んだからこそ繋がることもある。本質的には芸能って、心を繋げるものなんだ。そこに手段を選んでる場合じゃない。とにかくやれることをなんでもやってやれ。その覚悟が、最後の盛り上がりに繋がったんだろうなって思いました。
イベントが終わり、会場を出ると、目の前にはタイムズ・スクエアのネオンライトが広がっていました。ふと、思い出しました。そうか。ここはニューヨークだったんだ。世界の真ん中で、今日、僕たちは確実に勝った。何に勝ったって、自分に勝った。「これでよかったんだな」ってタイムズ・スクエアに立ち並ぶ無数の看板を見上げながら、そっと自分の胸を撫で下ろすのでした。
(たかし)
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