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第2話 負の連鎖から抜け出すためには? まず「Why」と「What」を導き出せ

2016/02/21

前回に続き、音楽・演劇・お笑いなどのアマチュア思考に共通する”負の連鎖”を掘り下げ、そこから抜け出すための方法を書きます。今回は具体的に、はじめの一歩を踏み出すきっかけ作りについてです。

▼前回を読んでいない方はこちら
https://takarabune.org/blog/?p=578

負の連鎖から抜け出そう『はじめの一歩編』

ここで前提ですが、私が書けるのは寶船の実体験で学んだことです。ベストな方法ではないかもしれません。失敗を繰り返し、足掻いて実感したプロセスです。しかし、今すぐに使えるはずです。実際に私が体験し学んだことなので、とにかく今すぐに真似して行動を起こせば、少なからず人生が変わります。
もし参考になったら、今日からすぐに動いてみてください。決して近道とは言えないやり方ですが、夢に向かう同じような皆様へのヒントになれば幸いです。

原因を考えた → わからなかった

まず、資金なし、人脈なし、技術もなしという段階で、前例のない阿波踊り集団の法人化に向けて何をしたか。

最初に、負の連鎖を抜け出せない原因を考えてみました。音楽も演劇もお笑いも、みんな頑張っているのです。でも、抜け出せない。(才能の有り無しは、今回言及しません)
では何が間違っているかというと『努力している内容』ですよね。正しい努力なら、少なからず前進しているはずなのです。

当時私は、成功までにどんな努力をすればいいかも、活動を大きくする方法も、全然わかりませんでした。ビジネス本は片っ端から読みましたが、わかったつもりなだけで、わかってはいませんでした。

わかる人に聞きに行った

そこで、成功している人に聞きに行こうと思いました。ポイントは、同じジャンルだけでなく、様々な業種の尊敬する人に聞きに行こう!と決めたこと。同じジャンルの方だけだと、業界の常識にとらわれ視野が狭くなります。

結果、お会いできたのは、経営者、大手銀行支店長、証券アナリスト、税理士、大手レコード会社の凄腕ディレクター、作家、元世界的企業の人事責任者、国民的アニメの声優、俳優、コメディアン、大学教授などです。ブログに書いた、山本寛斎さんもその一人です。
山本寛斎さんに会いに行った話

どうやって会ったの?と聞かれるのですが、メールや電話やSNSなど、手段を問わず熱意を伝えただけです。特別なことはしていません。知り合い伝いでご紹介いただいた方もいましたし、同級生の繋がりもありました。寛斎さんのように、メールを送ってお返事いただいた方も多くいらっしゃいました。

質問したのに、逆に質問された

様々な業種の方にお会いし、まず無知を隠さずわからないことを尋ねました。「無名な時期に不安はなかったのか」、「お金はどうしたか」、「どう行動し、どう軌道に乗せたのか」、正直に聞きました。

すると、ほぼすべての方に共通して投げかけられた言葉がありました。

「何がやりたいの?」

という、シンプルな質問です。言い方はそれぞれですが、皆さん同じことを尋ねてきます。

「阿波踊りを法人化しようと思ってます…」

というと、

「うん、それで?それでどうしたいの?」

というような質問を返されます。

 

今思えば当たり前です。やりたいことが分からないのに、アドバイスのしようがないからです。
しかし、実は一番大切な「何がやりたいんだろう?」ということを、多くの人は具体的に持っていません。アマチュア思考の時には、「プロになったらあとは事務所が考えてくれるだろう」という他力本願の発想なので、思考停止になっているのです。

そもそも、無限ループで悩む人々は、努力してどこに向かいたいのでしょうか?そこが定まっていなければ、ゴールのない迷路です。私もそうだったのです。

『売れたい』『仕事が増えたい』『生活が楽になりたい』は、目的ではありません。”結果”ですよね。人が喜んだ報酬としていただけるものが、お金であり成功ですよね。

では、どこに向かいたいのでしょう?
『演劇の魅力を伝えたい』『素晴らしい音楽をつくりたい』という気持ちでしょうか。立派な考えですが、これは役者やミュージシャン持つべき必須条件のマインドですよね。

 

では何がやりたいのでしょう?

 

成功した方々にお会いし、質問されることで、自分自身にこのような問い掛けを何度も繰り返します。自分は何がやりたいのか(作品の内容ではなく、作品に触れてもらうことによって何をしたいか)が定まることが、無限ループを抜け出す第一条件だと思いました。

なぜこのミッション部分が必要かというと、【人に話せないから】です。活動内容を聞いた人が【共感しにくく、応援できない】のです。

これが明確になってはじめて、『私はやりたいことがある』『私は夢がある』となります。定まっていない状態は単なる願望です。

カウンセリングのように、ストーリーからミッション(使命)を引き出してもらった

何度も『Why』と『What 』の質問を繰り返されるうちに、抑えていた想いが湧き出てきました。「子どもの頃から今まで生きてきて、なぜ阿波踊りをやろうと思ったか」というストーリーです。すごい人に”答え”を聞きに行ったはずなのに、カウンセリングのように、自分のストーリーを引き出していただきました。

「そのことがミッションなんじゃない?」

そのようなことを言われ、はじめて私が成し遂げたいミッションの輪郭を感じたのです。

まとめ

負の連鎖から抜け出すために
『はじめの一歩編』

  1. 現状と原因を考える
  2. わからないことや至らない自分を受け入れる
  3. 尊敬する人、成功している人に勇気を出して連絡する
  4. 無知を隠さず聞いてみる
  5. 自分の人生のストーリーから、やりたいことを明確にしていく

つづく!!!
*次回、やっと戦略の部分を書きます

 

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米澤 渉
1985年、東京都生まれ。一般社団法人アプチーズ・エンタープライズ プロデューサー。寶船プロメンバー「BONVO」リーダー。山形県米沢市おしょうしな観光大使。日本PRのCM『日本の若さが世界を変える』に出演。「my Japan Award 2014」 にて《箭内道彦賞》を受賞。

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