『#踊る阿呆の世界戦略』は、僕にとって初めての書籍。だからこそ、お決まりの課題に直面しました。それは、「あれもこれも書きたい」という欲求です。
せっかく本を書くなら、人生で得たことを全部詰め込みたくなる。いわば“ベストアルバム”を作りたくなってしまうのです。
しかし、書籍はテーマに基づいた”コンセプトアルバム”であるべき。全部入れ込むと、内容が不明瞭になるからです。ワンメッセージの串を刺して、必要ないものは削ぎ落とした方がいい。
――けれど、自分ではどれも大切なエピソードばかり。なので、捨てられなくなるのです。。
ひろのぶと株式会社の皆さんと最初に打ち合わせした際、「本一冊の文字数は、8万字〜10万字程度。最近は、もっと少ない書籍も増えています」とお話を受けていました。
編集の廣瀬さんからいただいた目次案は6章までだったので、各章はおおよそ1万5,000字程度とわかります。(ちなみに、完成原稿は全7章になりました)
僕が普段SNSに書いているコラムは、2,000〜3,000文字なので、各章は5記事くらいのイメージ。
ここまで因数分解すると、「あれ!?思ったよりも少ないぞっ!」と感じました。
そして、もう一度ハコ書きに戻り、全体を俯瞰して見る。「これ、めちゃくちゃ思い入れがあるトピックだけど、文脈として必要なんだっけ?」と冷静になるのです。
僕の場合は、この段階で、「書かないこと」を決めていきました。下が、めちゃくちゃ書きたかったけれど泣く泣く削ったエピソード。
・寶船に女踊りがない理由
・憂歌団の木村さんから言われた「今を鳴らせ」について
・劇場での単独公演の作り方
・はじめて徳島で踊ったときの怖さとアウェイ感
・アメリカ大陸横断ツアーを経て学んだ世界の見え方
・サウナブームと祭りのデトックスの関連性
・輪踊りはなぜ世界中で反時計回りか
・可処分所得の奪い合いをどう攻略するか
・一生懸命な芸能団体ほど「全部同じに見える現象」
・メキシコ・コスメルのパレードで身に染みた「楽しさ」
・コスタリカで出会った日本文化団体の奇跡
・和の文化は「和む(なごむ)」「和える(あえる)」である
・芸能のスタイルは、原生林か人工樹林だ
などなど……。
どれも講演会などではよく話す鉄板エピソードですが、優先順位を考慮し外しました。残念……。
削ったエピソードも胸の中にしまっておき、「2冊目が出るときまであたためよう」と前向きに考えています。
でも、逆に言えば、今回『踊る阿呆の世界戦略』に掲載された内容は、”書籍トピックオーディション”に勝ち抜いた渾身のエピソードばかり!
ぜひ今すぐ予約して、皆さんの目でお確かめください。
今回の執筆裏話はここまで。 次回は、執筆に使ったツールなどを紹介します!
次回の更新も、ぜひチェックしてみてください。





