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大事なのは学歴じゃねえ!3人のアーティストに学ぶ、これからの情報社会で生き抜くための勉強法!

2018/10/12

こんにちは。寶船の金髪の異端児、たかしです。

突然ですが、僕は高卒です。正直に言うと今まで生きてきて、学歴がコンプレックスだった時期もありました。高卒というだけで、人から見下されたり、自分が頭が悪い人なんだと思われるんじゃないかと不安だった時期もありました。

しかし、その後生きていく中で、僕の学歴に対する考え方も徐々に変わっていきました。いわゆる“高学歴”と呼ばれる人たちと沢山話し、「そもそも人は何の為に学びが必要なのか」という根本的な問いを自分の中で思考していくうちに、別にどんな学校を出ているかとか、どんなキャリアを経ているかなんてことはどっちでもいいと思うようになっていきました。本質は「何を学び、どう生きるのか」なんだ。僕はある時、そう悟りました。その瞬間、僕の感じていた余計な自己嫌悪はすーっとなくなり、肩の力が一気に抜けていきました。

さて、今回の記事のテーマは『教養』。これまで時代を変えてきた数々のアーティストは一体どのように学び、いかにして優れた作品を世の中に提示していったのか。今日はその辺りに迫ってみようと思います。

ジャンルごと作っちゃう人はみんなインテリ説!!

次の時代を作る人間は、少なくともこれまでどんな時代だったのかを理解している人です。その瞬間瞬間の時代の空気を感じ、アンテナを張り巡らせる能力がある人は、普通の人よりも圧倒的な知識量があるのではないかと僕は考えます。つまり、時代を変える人というのはみんなインテリだったんじゃないかと。

ここで言うところのインテリの定義は、僕の言葉で表現すると『他業界に対する造形が深く、物事を横軸で考えられ、他業界の要素を自分の業界に取り入れられる能力に長けている人物』のことを指します。

ではそういったインテリのアーティストは、例えばどんな人がいたのでしょうか。具体的な名前を挙げて振り返っていきましょう。

チャーリー・パーカー

チャーリー・パーカーCharlie Parker Jr. 1920年8月29日1955年3月12日)は、アメリカ合衆国のジャズミュージシャン。アルトサックス奏者、作曲家、編曲家。

1940年代初頭から、モダン・ジャズの原型となるいわゆるビバップスタイルの創成に、ディジー・ガレスピーと共に携わった。

これにより「モダン・ジャズ(ビバップ)の父」とも言われる。初期の頃よりヤードバード(Yardbird)(起源は諸説あり)と呼ばれており、後に単にヤード、或いは、バードとも呼ばれ、特に後者が親しまれた。パーカー自身も”Yardbird Suite”[1]や”Bird Feathers”といったタイトルを発表している。(イギリスのロックバンド、ヤードバーズの名は、これに由来。)

(Wikipediaより)

僕の中でジャズミュージシャンって自分の感覚だけで生きていて、インテリとは程遠い人種だというイメージが失礼ながらありました。しかしこのチャーリー・パーカーについて調べていくうちに、全然そうではないんだということがわかってきました。チャーリー・パーカーは正真正銘のインテリだったのです。

下は伝説のジャズミュージシャン・マイルス・デイビスがチャーリー・パーカーについて語った証言です。

「奴はインテリで、何もかもわかっていた。小説や詩や歴史書なんかも読んでいたし、誰とでも、どんな話だって、こなすことができた。馬鹿でも文盲でもなかった。政治の話もよくしていたが、政情に無知を装って相手にさんざん喋らせた後、鋭い指摘をして恥をかかせるのが好きだった。相手をよく笑いものにしていたんだ。」

-マイルス・デイビス(マイルス・デイビス自叙伝より)

パーカーの性格がよくわかる貴重な証言です。

パーカーは同時代のジャズミュージシャンの演奏はほとんど聴かず、家で熱心に耳を傾けたのは、近代音楽や現代音楽が大部分だったそうです。ラベル、ヒンデミット、プロコフィエフ、ドビュッシー、バルトーク、ストラヴィンスキーなどを好きな音楽として挙げており、とくに「ストラヴィンスキーは最高だ、彼の曲はみんな好きだ」と語っていました。さらに、死の少し前、パーカーは前衛作曲家、エドガーヴァレーズに師事したいと申し出ていたというエピソードも残っています。

パーカーは本当にインテリだったんですね。

ボブ・ディラン

ボブ・ディラン英語Bob Dylan1941年5月24日 – )は、アメリカミネソタ州出身のミュージシャン。出生名は、ロバート・アレン・ジマーマン(Robert Allen Zimmerman)だが[1][2][3]、後に自ら法律上の本名もボブ・ディランに改名している[4][5]。“ボブ”はロバートの愛称、“ディラン”は詩人ディラン・トマスにちなむ。2016年歌手として初めてノーベル文学賞を受賞。

風に吹かれて」「時代は変る」「ミスター・タンブリン・マン」「ライク・ア・ローリング・ストーン」「見張塔からずっと」「天国への扉」他多数の楽曲により、1962年のレコードデビュー以来半世紀以上にわたり多大なる影響を人々に与えてきた。現在でも、「ネヴァー・エンディング・ツアー」と呼ばれる年間100公演ほどのライブ活動を中心にして活躍している。

(Wikipediaより)

ボブ・ディランもインテリでした。ディランは僕の人生で最も影響を受けたアーティストの一人です。

たしか僕が中学生の頃、学校の読書週間の時間に読んだ『ボブ・ディラン自伝』に下のような内容のエピソードが書いてあったと記憶しております。

ディランがプロとしてデビューする前、ミネソタ州ダルースという町からヒッチハイクでニューヨークまでたどり着き、まだ自分の家も無く知人の家に居候していた時の話です。居候先の知人に与えられた部屋として、ディランはその知人の書斎で寝泊まりしていたそうです。お金もなくコンサートの出演機会も少なく、ただただ時間だけが余っていた当時のディランは、泊まっていた書斎の本棚の本を端から端まで読破していきました。

その本棚には沢山の古典文学や詩集、サイエンス本や歴史書にいたるまでありとあらゆるジャンルの本が並べられていました。ディランはそれらの本を、ジャンル問わず片っ端から読み込み、その教養を自分の作品に生かしたそうです。

当時中学生だった僕は本をあまり読んでいなかったので(今も全く読んでません…笑)、この『ボブ・ディラン自伝』に書いてあるエピソードを読んで、「僕にはここまでの努力は中々難しいなぁ」と自己反省したのと同時に、とってもディランを尊敬したのを覚えています。

後々ノーベル文学賞を受賞することからもわかる通り、ディランも相当のインテリなんでしょうね。

ミック・ジャガー

ミック・ジャガー(Mick Jagger、1943年7月26日 – )は、イギリスのロック・ミュージシャン俳優。イギリスのロックバンドローリング・ストーンズのボーカルとして世界的に有名。ローリング・ストーンズのギタリストであるキース・リチャーズと「ジャガー/リチャーズ」の名義で数々のヒット曲を生み出した。

(Wikipediaより)

ローリング・ストーンズといえば不良の象徴で、学歴や教養とは無縁、というイメージが強いと思います。しかし、そんなローリング・ストーンズの中心人物であるミック・ジャガーも歴としたインテリ中のインテリです。

ミック・ジャガーはイギリスの上層中流(中流の上)の家庭に生まれ、当時としては比較的恵まれた環境で育ちました。ミックは、ロンドン大学経済学部(LSE)を卒業。学生時代は奨学金まで貰っていたそうです。ローリング・ストーンズとしてデビューした後もしばらくは、プロ・ミュージシャンになるか国税局に就職するか随分迷っていた時期があったと後々語っています。

ロックバンドのボーカルが経済学部に通っていた、というのも超意外ですよね!!僕の持論ですが、アーティストはどこかビジネスマンの頭を持っている必要があると思ってます。作品を表現するということは、ある意味「市場調査⇨情報分析⇨サービス提供までを独自の切り口で行える能力」と言い換えることができると思います。そんな観点からすると、ミックが若いうちから経済の知識を徹底的に叩き込まれていたというのは実に興味深い事実です。ローリング・ストーンズの今日の成功は、そんな彼らの知性とビジネス脳によってもたらされたものなのかもしれません。

教養は質より《量》

僕が思うに、物事(特に芸能やアートなど)の見識を深めるのって大抵『質より量』を知る事だと思ってます。というか『量=質』と言った方が正確かも。より多くの手札を持っている人だからこそ、バリエーションに富んだ発想が出来るようになる。そんな気がします。

例えば音楽の場合、とにかく量を聴きまくる事しかその人のセンスって磨けないと思います。そもそも音楽を良いもの悪いもので振り分ける時点でどこかナンセンスだと思うし、何を持って悪いとするのかって考えてもあまり意味がありません。やっぱり情報量が多い人が一番強いです。

ジャンルとか、好き嫌いとか別にいいからとにかく量知る事が大切だと思います。だから僕は『おかあさんといっしょ』からチャーリー・パーカーまで、三橋美智也からデヴィッド・ゲッタまでなるべく色んなものを聴かなくちゃという意識は常にあるつもりです。これは親の影響かもしれませんが!笑

そういうこともあって、寶船では沢山のインプットと沢山のアウトプットを、出来るだけ行える環境を整備しようと日々工夫しています。この際インプット・アウトプットのクオリティは二の次。やたらと量取り組める集団にしていけたらいいなぁと考えています。

努力は好きな事でしか出来ない

僕の中で努力とは『本来やらなくてもいいことをやる事』だと思ってます。

寶船の場合「演目が出来るようになる」というのは努力ではなく、単なるタスクです。問題はそれ以外の時間に何をやってるか。自分の知らない情報に少しでも敏感になって常にアンテナ張ってるとか、常にステージで使える言葉を探してるとか、基礎体力をつけておくとか。そういう別に誰からも頼まれもしない事をやりたいかどうか、という事が本当の努力だと思ってます。そういうのって好きな事でしかなかなか出来ないですよね。

つまり理論上、努力は好きな事でしか出来ないと思ってます!!

ただ好きな事をやるのはほとんどの場合、自分では苦になってない事が多いので、本当に努力してる人は自分の行動を努力と思ってない事が多いような気がします。だから「努力しなきゃ」という考え方自体がすでに努力とは言えなくて、本当に努力してる人は努力を好きでやってるので、努力しなきゃなんてあまり考えていないのかもしれませんね。

つまり上に挙げた3人のアーティストのように、好奇心に向かってまっすぐ生きる事こそが本当の努力なのではないでしょうか。そして、その1つ1つの努力の積み重ねが、最終的に『教養』となり、やがて何かを生み出すきっかけになるのではないでしょうか。学歴やキャリアなど(それも大事かもしれませんが)、履歴書に書いてあるような表面的な情報だけに自分を埋め、社会的プレッシャーから自分を逃がすツールとして知識を溜め込むのではなく、より純粋に、より堅実に、自らの好奇心に実直に沢山の教養を蓄えていきたいものですね。

 

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米澤 陸
1991年、東京都生まれ。寶船のプロメンバー「BONVO」に所属し、年間200ステージを越える公演に出演。奇抜なメイクと、パントマイムやダンスを取り入れたオリジナリティ溢れるパフォーマンスには定評がある。

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