どうもこんばんは。金髪の異端児、たかしです。今日は3月11日です。そうです。東日本大震災からちょうど10年経ちました。今、日本で生きている人で“あの日”のことを覚えていない人は一人もいないはずです。今日はそんな3月11日という特別な日だからこそ、この動画をお届けします。
東北の方じゃなくても、ぜひこの動画だけは一度は見ていただきたいです。きっとあなたの心にも刺さるものがあると思うから。
今回は、岩手県大船渡市で行われた『Kesenよさ恋フェスタ』というイベントについての動画です。
このイベントは、東日本大震災の復興イベントとして始まりました。
岩手県大船渡市という街は、震災の影響が最も深刻だった街の一つとして知られています。「奇跡の一本松」で有名な陸前高田市のすぐ近くにある街です。
寶船もこの『Kesenよさ恋フェスタ』には、始まった当初から毎年出演させていただいています。僕たちがこのイベントに出るようになったばかりの頃は、まだまだ震災の復興も始まったばかりで、会場に向かうまでの街並みを見ていても、本当に心が痛むような状況でした。
当初は、そんな東北の方々を勇気づけようと思って、このイベントに出た記憶があります。でも実際に行ってみると、現地の空気はそんな感じではありませんでした。みんなめちゃくちゃ笑顔で僕たちを迎えてくれたんですよ。
もちろんあんなことが起こった街なので、皆さん本当に色んな経験をされたんだと思います。でも、少なくとも僕たちが出会った方々は、決して自分の人生を悲観してるようには見えませんでした。過去のことを引きずるより、未来に向かって生きたい。そういう力強さを、とても感じました。
それで僕たち、反省したんです。「東北の方々に元気を与えよう!」なんておこがましかったですね。むしろ沢山元気をもらったのは、僕たちの方だったんです。
これを見ているあなたも、この10年間きっと色んなことを考えてきたと思います。僕たちもそうです。あの日から色んなことを考えてきました。僕たちが生きてる意味ってなんだろう。僕たちが踊る理由ってなんだっけ。何のために人と出会い、何のために頑張ってるんだろう。そんな禅問答のような問いを日々自分に投げかけてきました。正直、今だに明確な答えは出ていません。
でも、大船渡市の皆さんに教えてもらった重要なことがあります。それは、人と人が「家族になる」ということの大切さです。
正直僕らは、何か“物”を与えたり、お金を送ったりすることはできません。出来ることは、ただ一つ。毎年会いに行くってことなんです。毎年会うべき人がいる。僕たちを意識してくれる人がいる。そのことがどれだけ多くの人の生きるエネルギーになってきたか。僕たちもそのことにどれだけ救われてきたことか。
僕らにとって、大船渡市という場所は、そんな家族が沢山いる故郷のような街です。今度伺う時にも、いつものように「ただいま」って言いに行きたいと思ってます。
(たかし)