どうもこんばんは。金髪の異端児、たかしです。今回は、東京外国語大学 副学長の中山俊秀教授がゲストに来てくれました!
中山さんは言語学者の権威として世界中の言語を研究され、今までに数々の輝かしい功績を残されています。そんな“言葉のプロ”である中山さんは、言語学の研究をする一方で、寶船のメンバーでもあります。
言語学と阿波踊り。普通に考えるとこの2つの文化は、言語と非言語という真逆のベクトルを向いているように感じます。しかし、言葉を追求しているからこそ語れる寶船の魅力があるんだと、中山さんは熱弁します。今回はそんな中山さんに『マジ卍って、言語学者的にどう思う?』『なぜ国によって言語が違うの?』『中山さんの考える寶船の魅力』といったトピックでお話を伺ってきました。これを見れば、あなたも今日から言語学の魅力に取り憑かれること間違いなし!ぜひ最後までお楽しみ下さい。
正直言語学って聞いて、「難しそう」とか、「堅苦しそう」みたいなイメージを持つ人もいると思います。むしろそんな人こそ今日の動画を見てほしい。これを見れば、あなたの言語学のイメージが180°変わることでしょう。
まず、冒頭の「マジ卍」という言葉について熱く語っている段階で、めちゃくちゃ面白いです。今までの言語学の世界では、言語を追求する上で最も重要なのは「意味」だと思われてきました。しかし、中山さんはその前提を疑うことで、言語学の世界に新たな光を差し込みました。
「マジ卍」という言葉の面白いところは、そもそもみんな明確な「意味」を理解して使っているわけではない点なんだ、と中山さんは語ります。そこまで明確な意味が定義できなくても、女子高生はその言葉を楽しそうに使っているという事実。この現象を目の当たりにした時、言語学者の中山さんは「負けた」と思ったそうです。
これは僕らがやっている阿波踊りにも通じる話です。例えば「アヤットサー」という阿波踊りの掛け声がありますが、この掛け声の「意味」に人は感動しているのかと言われたら、そういうわけでもないような気がします。そもそも阿波踊りを26年もやってきている僕らですら「アヤットサー」の意味を明確に定義することは出来ません。
しかし、この意味のわからない「アヤットサー」という掛け声を聞き、世界中の多くの人が時に熱狂し、時に涙しているのです。この現象を解き明かすことこそが、言語学の追求なんだと中山さんは前のめりに語っていました。
今回の対談の中で、中山さんは改めて「寶船の魅力」というものを“言語化”してくれています。中山さんいわく、寶船の魅力は「生きることの当事者であれ」というメッセージを投げかけているところにある、と言っていました。
研究者というのは、「言語について」とか「社会について」とか、「〇〇について」を考える仕事です。しかし、そうじゃなくて自分自身が何かの当事者でありたい。中山さんは寶船を初めて見た時、そう思ったそうです。だからこそ自分自身で踊る必要がありました。寶船の一員になる必要がありました。
寶船について能書きを垂れている暇があったら、踊れ!それこそが、言語学者が人生をかけて導き出した答えだったわけです。
こうやって中山さんのような方に寶船の価値を語っていただくことで、改めて僕ら自身が自分たちの魅力に気がついたりします。今回の中山さんとの対談で、僕らは間違ってないって、確信を持つことが出来ました。そして、これからもとことん走りまくろうという決意が出来ました!
中山さんとは長い付き合いですが、これからもずっと一緒に生きていく仲間の一人です。これからも事あるごとに色々と相談させて下さい。そして、何歳になっても、人生という永遠に終わらないステージの上で踊り続けましょう!中山さん、今回は本当にありがとうございました。
(たかし)