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【逆転の発想】阿波踊り公演を4人だけでやってみた/座・高円寺「キセキ×キセキ」

2021/08/27

どうもこんばんは。金髪の異端児、たかしです。

今回は阿波踊りを、『座・高円寺』で踊ってきました!

寶船は2016年に、高円寺にある『座・高円寺』という劇場で単独公演を行いました。

この劇場は、阿波踊り業界にとって特別な場所で、寶船以外にも高円寺阿波おどりの方々が沢山公演されてきました。当時の僕らは、100人くらいの規模の劇場でしか単独公演を行ったことがありませんでした。それが『座・高円寺』は300人規模。当時の寶船としては、相当なチェレンジでした。今日はその時の映像を見ていただきます。

寶船にとって、オファーされて行う公演と、自分たちで主催する公演とでは、全く意識することが違います。オファーされるお仕事は、寶船をプロとして呼んでくださっているわけですから、クライアントさんの要望以上のパフォーマンスを出すことに全神経を集中させます。

一方、自分たちで主催する公演の場合は、ステージが始める前がむしろ勝負です。お仕事を引き受ける形とは違い、自分たちで企画から集客からスタッフさんとの打ち合わせまで全部やらないといけません。そういった舞台裏のオフィスワークも、めちゃくちゃ大事になってきます。

それに加えて、単独公演の場合は1時間半〜2時間近くの長い間、お客さんに楽しんでもらえるような作品を作らなければいけません。なので、普段の何倍も演目作りに時間をかけることになります。

同じ公演でも、オファーされるお仕事と主催公演では全く違うんですよね。依頼されて数千人規模のステージに出るよりも、場合によっては数百人規模の主催公演の方が緊張することもあります。

それを踏まえると、今回の『座・高円寺』の主催公演が、寶船にとって当時いかに緊張感のある公演だったかがお分りいただけると思います。

自主企画の場合、お客さんを集めるのも全て自分たちの責任なんですよね。友達や知り合いに個別メッセージを送って、一人一人確実にチケットを買ってもらう。中には、中学以来一度も会ってなかった地元の友達に久しぶりに連絡して、なんとか公演に来てもらったりとか。とにかく、そういう作業がめちゃくちゃ大変なんです。

公演が迫ってくると、劇場に人が全然集まらない夢を毎晩のように見ます。

「とにかく沢山お客さんを呼ばないと…」

「お客さんに満足してもらうような演目作らないと…」

そういうプレッシャーが僕らを襲い、常に胃がキリキリする。そんな毎日を過ごしていくのが、僕らにとっての単独公演です。

でも、それだけ自分の中に物語がある公演は、終わった後の感動も一際なんですよね。アーティストって、どこかドMじゃないと出来ない仕事だと思います。ステージが始まる直前は、正直「もう二度とやるか」くらいまで思うんですが、しばらく時間が経つとまたやりたくなるんですよね。なんというか、アーティストって本当に頭おかしいなって思います!笑

というわけで、寶船の歴史を語る上で絶対に外せない『座・高円寺』での単独公演。今後も動画の中で色んなエピソードを紹介していきたいと思います。

(たかし)

このイベントはコロナ禍以前に行われました。

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米澤 陸
1991年、東京都生まれ。寶船のプロメンバー「BONVO」に所属し、年間200ステージを越える公演に出演。奇抜なメイクと、パントマイムやダンスを取り入れたオリジナリティ溢れるパフォーマンスには定評がある。

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