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ダメ出しは傷つかないと意味がない!チームビルディングで大切な寶船的フィードバック論

2019/06/05

こんにちは。寶船の金髪の異端児・米澤陸です。

今日は多くの指導者が見て見ぬ振りをしてしまいがちですが、チームビルディングにおいては避けて通ることが出来ない「ダメ出し」というものについて真っ正面から掘り下げてみようと思います。

ダメ出しって本当にありがたい?

まずはじめに。僕はダメ出しとかお説教を受けて、「ありがたい」と思った方がいいという風潮、ちょっとだけ違和感なんです。

そのお説教が5年後や10年後に「考えてみたらあの時に怒られてよかったよなぁ」ってしみじみ思うって事はあったとしても、ダメ出しされて次の瞬間「ありがたいお言葉」みたいな事平気で言える人って「本当に刺さってる?」って疑いたくなります。特に若い人に多いですが。

それは“大人な対応”ですいすい言葉をかわして、パンチが自分の急所まで到達しないようにアウトボクシングをしてるだけなような感じがします。本当にノックアウトされるようなパンチを食らった時って、そんなに涼しい顔でいられないんじゃないかなぁ。

人間ダメ出しされたり叱られる時ってやっぱり傷つくし、悔しいものです。それが素直な感情だし、その気持ちを変に誤魔化さない方がいいんじゃないかと思います。

本当の意味での“成長”って、そんなネガティブな感情と戦って勝った者にのみ与えられる称号なのではないでしょうか。

傷つきがあるから、気づきがある。その順番のような気がします。

ダメ出しする側も実は傷ついてる

逆に言うと、ダメ出しをする立場の人もある意味「僕は今この人を傷つけている」という自覚を持ち、それなりの覚悟を決めてものを言う責任があるとも思います。

それが分かっている指導者はその繊細さに気づいてるからこそ、厳しい言葉を投げかけた後に往々にして深く傷ついたり後悔したりするものです。それが愛情ってやつなんじゃないでしょうか。

正直僕が寶船で指導する側の立場でずっといると、人に対して強く言えないチキンな自分に嫌気が指したりとか色んなことがあります。でもだからこそ僕は厳しい言葉っていうのは、本当に信頼してる人にしか言わないと心に決めています。

本当の意味での本音って、決して綺麗で生易しいものではありません。時に人の人生を狂わせるし、簡単には立ち直れないほどのショックを与えることだってあります。

だからこそ一つ一つの言葉には重みがあるし、重要な意味を持つダメ出しは誰にでも言えるわけではありません。

「ダメ出し」と「伸びしろ」

そんな中、寶船では意図的に「ダメ出し」という言葉と「伸びしろ」という言葉を使い分けるようにしています。

「伸びしろ」は主に稽古などで解決できる見積もりが立つ、目に見える形のフィードバックの事を指します。これは課題をより良く解決していく為の言葉であるので、無駄にネガティブ要素を入れる必要がありません。

踊りの場合、“形”と“マインド”のバランスがとっても重要で、形を直したい時は形を直せばいいのであって、そこにマインドを持ち込むべきじゃないことがしばしばあります。

つまり「なんで自分はこんなに下手なんだ」とくよくよ悩んだりすること自体がノイズであり、ダメ出しという言葉を使ってそのリスクをかけるくらいなら堅実に稽古で一つ一つ改善していった方が賢明だよねって話です。

一方「ダメ出し」はきちんとダメを出す事に本質があり、ある意味相手を落ち込ませる為に言っていると言っても過言ではありません。

つまり、“形”と“マインド”のバランスで言うと、ダメ出しというのは、その人のマインドに訴えかけるフィードバックのような気がします。

ダメ出しは単なる目に見える形での理屈だけでは片付けられない、その人のパーソナルな領域に踏み込んでいく、諸刃の剣です。

「そもそもあなたはどういう気持ちで踊ってるの?」と投げかけてみたり、「あなたはまだアーティストとしての覚悟が足りない」と厳しい口調で忠告してみたり。さまざまな感情に揺さぶりをかけていくことが、ダメ出しの重要な役割だと思います。

まとめ

今日書いてきた事をまとめるとこんな感じになります。

ダメ出しされる側

ダメ出しされて落ち込む時は感情を誤魔化さずに、素直に落ち込む方が純粋でいいんじゃないか。

ダメ出しする側

実はダメ出しはされる側よりする側の方がトータル傷ついてる。だからこそ責任を持って言葉を選ぶべき。

「伸びしろ」と「ダメ出し」

指導者は時と場合によって適切な方法でフィードバックの手段を選ばなければならない。

おわりに

いかがでしたでしょうか?今日は僕なりのダメ出し論を書いてみたのですが、もちろん人によって色んな考え方があっていいと思います。

一概に僕のやり方だけが正しいとも思わないし、寶船の中でも違うやり方でリーダーシップを取る人だっています。

チームの中で色んな人が切磋琢磨しながら、みんながトライ&エラーを繰り返していくことが理想ですよね。

というわけで、寶船ではいつでも新しく仲間になっていただける方を探しています。この記事を読んで少しでも興味を持っていただいた方はこちらの記事をチェックしていただくか、下のページからお問い合わせいただけると嬉しいです!

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米澤 陸
1991年、東京都生まれ。寶船のプロメンバー「BONVO」に所属し、年間200ステージを越える公演に出演。奇抜なメイクと、パントマイムやダンスを取り入れたオリジナリティ溢れるパフォーマンスには定評がある。

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