人生を変えるには「踊る阿呆」になることが大切です。実際、スティーブ・ジョブズも吉田松陰も、「愚かであれ」「狂え」という言葉を残しています。
目まぐるしく移り変わる社会の風潮に一喜一憂する時代だからこそ、主体的に熱狂し、踊り狂う人が未来をつくるのです。
今回は、私、米澤渉が、獨協大学の特別講師として招かれ講義をした様子をご紹介します。
伝えたかったことはひとつだけ。
『踊る阿呆であれ』
未知に立ち向かう好奇心と、ほんの少しだけ手を伸ばしてみる無謀さを持ってほしい。それだけで、いとも簡単に人生は変わります。
この講義は、リアルとリモート合わせると数百人の大学生が受講してくれました。フルでは90分の講義でしたが、目を爛々と輝かせ、最後の最後まで前のめりに聞いてくれました。その姿は、僕の頭にあった「今の若者はやりたいことがない」「今の若者は無気力」というメディアの見出しに出てくるようなZ世代論とはほど遠く、愛狂おしいほど誠実でした。
一方僕の20代前半は、何者でもないことの焦りで、暴発しそうなピストルを常に内ポケットに隠し持っていた気がします。純粋な自分を知るには、一度大きく捻くれて邪道を極めた景色を知りたい。「阿波踊りってダサくね?」「阿波踊りはいいけど、ビジネスにはならないよ」、そんな王道の意見を突き放し、獣の眼差しで社会を見ていました。
寶船は阿波踊りのイノベーターになる!阿波踊りで世界を回る!といったこの講義に出てくる当時のビジョンは、華やかな夢よりはむしろ、自分たちにかけた呪いのようでありました。
視点を180度変えて物事を見る。そんなことを2度したら、360度になって最初の自分に戻ってくる。36年間の月日が経ちましたが、ようやく素直な自分でいられる日が来たかなと感じるようになりました。
今僕は、受講してくれた若者たちと同じように、社会に真っ直ぐに立ち向かう面白さをあらためて実感してます。ようやく僕も目を爛々と輝かせ、人生を見つめる日がきたのです。
僕の青春はここからはじまります。皆さんの青春もまだ続きます。この日受講した大学生の皆さんと同じように、講師をした僕も踊る阿呆であるために熱狂していきたいと思ってます。
ぜひ皆さん、自分だけの踊りを続けてください!そして、またお会いしましょう。
この文章を読んでくれた皆さん、もし内容が胸に響いたら、ぜひコメントやメッセージで教えてください。そして、あなたは何に夢中になっている「阿呆」なのか教えていただけたら嬉しいです。
寶船 米澤渉
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米澤 渉

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