『STREET THE MUSICAL』を見て気がついた、成長過程という魔法

昨日は『STREET THE MUSICAL』を見に、奥さんと息子と元町・中華街のファッションストリートへ。

知人がプロデュースしてることもありSNSなどで活動を追ってたのだけど、やっと生で見れた!

本当に見に行ってよかったです!

STREET THE MUSICALとは?

「STREET THE MUSICAL」は、劇場と化した街なかを練り歩きながら、数々の名作ミュージカルシーンを楽しむことができる、日本発の体験型エンターテイメントショー。

このショーは、ミュージカルプロジェクト「Out Of Theater」が手がけたもので、ミュージカルを劇場の中だけでなく、あらゆる公共空間、都市空間のなかで実現することで、日本にミュージカル文化を広げたい、根づかせたいといった想いのもと活動しております。

また、何気ない日常がエンターテイメントあふれる非日常空間へと変わることで、その瞬間だけは、悩みを忘れ、クスッと笑ったり、楽しんだりすることができる。そんな世界を創り上げることで、パフォーマンスや表現に寛容である社会になってほしいと考えています。

(イベントページより引用)

『STREET THE MUSICAL』には余白がある

今までSNSで見ていた動画や写真には、きらびやかな世界しか映っていませんでした。でも生で見たら、泥臭くエンタメを作ってるのが強く感じれたのです。

衣装、音響、小道具、街との交渉やスタッフ陣営まで、手づくりの匂いがありました。もちろんいい意味です。

ディズニーが完璧な感動の脅迫的凄みだとすると、ストリートザミュージカルは、観客側に感動を委ねる余白がある。

ディズニーランドもこの前行って、改めてその圧倒的なエンタメ性にノックアウトされましたが、実はそのベクトルと真逆のアプローチと感じました。

ストリートザミュージカルには、日本の生活感がある。演者にも家族がいる気がする。このハレの日のために、バイトもしてるかも。そんな想像が湧き出てくる。

この観客に共感を委ねられた余白がある方が、ディズニーとくらべても演者1人1人にファンがつくんだろうなぁと思いました。

成長過程の魔法

ちょうどその日の午前中に息子の運動会があったんだけど、その時の感情移入に似てます。

不完全で成長過程で、みんなに楽しんでもらえるよう創意工夫を繰り返してる。それが空気から伝わってきました。もちろん超いい意味で言ってます。

だから何か協力したくなる魔法があるんです。

本質は、ショーを0→1でつくっていることのドキドキ

きっと観客の方々は、きらびやかで写真映えする一瞬をSNSにアップするでしょう。でもストリートザミュージカルの本質は、そこではないと思ったんです。

そのショーを0→1でつくっているところ。楽しんでもらえるように、関係者がドキドキしてるところ。実はそんなところが魅力的です。

そして、演者が緊張を振り払おうとする表情。それを親のように見つめるスタッフの方々。そんな、小さな人間味が積み木のように重なり合い、フィナーレに向け興奮が高まっていく感覚でした。

一度ではなく、今後も見続けたくなるショーでした!
関係者の皆様、本当にお疲れさまでした!

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