ビジネス 生きること

地方創生やインバウンドにエンタメは有効か。「社会的期待」で考える町おこし

2018/11/22

最近よく「社会的課題」について考えます。

ビジネスにおいて、社会が抱える課題を浮き彫りにし、それを解決していくことで世の中をより良くしていくことは、もの凄く正しいです。

では、エンターテインメントではどうでしょう。地方創生やインバウンドの解決策としてエンタメを「利用する」という考え方は、果たして効果的でしょうか。

エンターテインメントは「社会的期待」

私たち寶船では、「社会的課題」という言葉の対義語として、「社会的期待」という言葉を使っています。

「課題=マイナス面をゼロに。またはプラス側に持っていく」という発想は、芸能においてはステップがどうしても違います。社会にとって面白いけど無益なことも、エンタメになり得るからです。

エンタメは、結果的に社会の課題を解決する(かもしれない)けれど、それを目的化していません。それよりも、世の中の人々が無意識的に憧れや希望を抱くプラスの未来を、強引に垣間見せるのがエンタメ的。

だから、動機は不純だったり独りよがりでも素晴らしいアウトプットになることがあります。表現に昇華できれば。

つまり、

合理さや利得や問題解決ではなく、
深層心理にある本能的な”期待”に応える姿勢が芸能なのです。

だから、あまりにも表層的な綺麗すぎる理由でエンタメをやっていたりすると、逆に不信感があります。

もっともっと偏ってていいのです。

大切なことは、心を突き動かすものを目指すこと

地方創生やインバウンドの課題が、エンタメが盛り上がった結果解決することは納得できます。

ここで指摘したいのは、「地方創生やインバウンドのために」ということがゴール(目的)になっているとき。人のわくわくや表現者のメッセージがないがしろにされたエンタメには、命が宿りません。
心を突き動かすものを目指さないと、観客は揺さぶられないですよね。

では、町おこしを成功させるにはどうすればいいか。

それは、その町の人ひとりひとりが、自発的に「表現者」側になること。短期的なゴールを、行政や街の都合にせず、根源的な人間の本能に突き刺さすことでやっとうまくいくのだと思います。

ハツラツとした人のエネルギーには、驚くような引力があります。

では、人のエネルギーを引き出すのはどうすればいいのでしょうか。
その方法はまた後日記事にしたいと思います。

 

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米澤 渉
1985年、東京都生まれ。一般社団法人アプチーズ・エンタープライズ プロデューサー。寶船プロメンバー「BONVO」リーダー。山形県米沢市おしょうしな観光大使。日本PRのCM『日本の若さが世界を変える』に出演。「my Japan Award 2014」 にて《箭内道彦賞》を受賞。

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