どうもこんばんは。金髪の異端児、たかしです。今回阿波踊りをしてきた場所は、コスタリカの円形劇場です!
中米カリブツアーの一環でコスタリカという国に訪れた際、出演したのが今回の円形劇場でした。
この円形劇場というのが、なかなか難易度の高い場所でした。いつも行っている180°のステージとは違い、円形劇場は360°です。いつも通りのやり方が通用しないステージで、僕らはどうやって90分間の単独公演をやり切ったのか。今日はその舞台裏の全貌をご覧いただきます。
今回の舞台は、まさに“現場力”が試されるステージでした。普段通りの180°の舞台で用意していたパフォーマンスが通用しないわけですからね。当日現場入りした瞬間に、波乱の予感がしました。
この日のリハーサルは、本当に時間がかかりましたね。メンバーの中で意見が大きく2つに分かれたわけですよ。まず、劇場の形に合わせて360°の演目に一から作り替えようという人。もう一方はいつも通りの180°の演目で、100%の力を出すべきだという人。この意見のすり合わせに相当時間がかかりました。普段だとほとんどそういうことはないんですが、この日のリハーサルに限っては一瞬ピリピリした空気が流れましたね。
こういう演出の食い違いって、どちらも間違ってないから難しいんですよ。どちらの意見も理屈として筋が通ってますからね。とはいえ、刻一刻と本番の時間は近づいてきます。どんなに遅くとも本番までには答えを出さなければいけません。
人間って面白いのが、追い詰められると感情論が無くなりますね。「相手を言いくるめたい」という感情って、ある程度余裕があるから出てくるんだと思いました。もうあと数時間後には本番が始まるって局面では、そんな余裕すらありません。とにかく誰の意見であろうと、正しい答えのみを探そう。その一点に全員が集中しだした瞬間、メンバー間の対立は一切無くなりました。
制限時間いっぱい。追い詰められた僕たちは、ただただ演目をどうするかに集中していました。そうやって出した答えが、動画の中で語られています。当日のパフォーマンスがどんな結果になったのか。ぜひ動画の方で確かめてみて下さい。
結論だけ言うと、この日のステージは大成功でした。フィナーレが終わった瞬間、会場のお客さん総立ちでスタンディングオベーション。あの景色は何回見ても感動しますね。舞台をやっている人間にとって、あの瞬間が人生のピークです。
今回の円形劇場で学んだことは、最後の1秒まで諦めちゃダメだってことですね。諦めたらそこで試合終了です。リハーサルの時にどんだけピリピリしようと、最高のパフォーマンスが出来さえすれば全てチャラです。アーティストってそういうもんです。
今日の舞台にとって一番いい答えは何か。それをギリギリまで考え抜いたからこそ、ラストのスタンディングオベーションに繋がったんです。たまにはこういう難易度の高い劇場も楽しいですね。何か新しいマジックが起こりそう、という予感がしてとってもワクワクします。まぁ、あんまりピリピリしすぎるのも考えものですが。笑
今回のステージもとても素敵な時間でした。またコスタリカ絶対行きたい!
(たかし)
※このイベントはコロナ禍以前に行われました。
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