「憧れる」ことはできても、「尊敬する」ことができない人は多いです。尊敬には相手への敬意が伴いますが、そこが難しい。どう行動や形にしていいのかわからないのだと思います。
クリエイティブは、人の真似からはじまります。真似をしたい欲求は「憧れ」からはじまるものですから、それ自体は本当に素晴らしいこと。しかし、洋服、仕草、話し方を真似し、結局その時の”自分の流行り”に乗っているだけで終わる場合が多く見受けられます。これでは、ある意味カッコつけてる(可愛い子ぶってる)だけ。
「憧れ」から「尊敬」へのシフトは、自分を変革する時にはじまります。敬意を払う以上、その人と同じ目線で話ができるよう自分をアップデートしなければなりません。
尊敬する以上、越えようと思う意識を持ちます。その人には一生なれないのですから、自分のスタイルを見つけなければなりません。
そうなると、真似の中に自分が宿り、最終的に【自分の価値=オリジナリティ】を探さなくてはならなくなるのです。
これが苦しい。同時にクリエイティブの面白さでもあります。
尊敬できる人物は、口を揃えて言うことでしょう。
「挑んでこい。そして越えてくれ。それが何より嬉しい」
きっと、その方は負けず嫌いでしょうから、大人気なくあなたを潰しにくるでしょう。
でもそれがいいですよね。
戦うための教養インプットはマスト。そして成長していく己自体が価値になってくる。
「シーザーを理解するために、シーザーになる必要はない」
昔この言葉で、目が覚めたことがありました。
敬意を行動や形にする。つまり相手への恋文を、自分の人生でどう書いていくか。それが作品です。やっぱり誠意は行動や形にするべきですから。
最新情報をお届けします
Twitter で寶船 Takarabuneをフォローしよう!
Follow @Takarabune_info米澤 渉
最新記事 by 米澤 渉 (全て見る)
- 【獨協大学 特別講義】人生がつまらない?夢にも思わなかった人生の作り方と、阿波踊りの共通点。 - 2021年12月7日
- 「人を笑顔にしたい」のような、誰も批判できないけど何にも当てはまる言葉に気をつけろ - 2019年11月6日
- 阿波踊りの「踊り」は、漢字表記?ひらがな表記?表記でわかる文化の奥深さ - 2019年9月11日
- 平成から令和へ。人生を背負う覚悟を持つ勇気と、誠実さが信頼と価値を生む - 2019年8月27日