今回は阿波踊りの楽しみ方パート②。公演当日に注意することを書きます。
1、動きやすい服装で!
事前にプランを立てて、踊りを見るポジションを決めたとします。しかし見落としがちなのは、服装です。
阿波踊り会場は、本当に混雑します。必ず動きやすく涼しい服装で行きましょう。
会場の規模にもよるのですが、阿波踊り会場は地面に座って踊りを見ることもあります。
なので、女性の方はスカートを避けた方がいいでしょう。
あと、お祭りは思いの外たくさん歩くものです。高いヒールなどですと疲れてしまうかもしれません。長時間立ったり歩いたりできる靴がオススメですね。
個人的な体験なんですが、サンダルで阿波踊りを見に行った時、混雑していて靴で足を踏まれたことがありました。
阿波踊り会場の中でも、大規模な会場に行く予定の方、サンダルも注意してくださいね。
夏フェスに行くような服装がオススメ。Tシャツに短パンにスニーカーだと怖いものなしです。
せっかくのお祭りなので、浴衣を着ていきたい方もいると思います。
浴衣は、会場の雰囲気がグッとよくなるので個人的には大好きなのですが、ガッツリと阿波踊りを堪能したい時には向きません。
そんな時は、阿波踊り会場を数カ所リストアップし、「この日はガッツリ見るから動きやすい服装で、この日はお祭りを楽しむから浴衣で」などと楽しみ方を変えてみてもいいですね!
カップルのお客様はやっぱり浴衣着たいですもんね!
2、あると嬉しい持ち物はこれ!
・会場のマップ付パンフレット
・飲み物
・タオル
・シート
・カメラやビデオ
服装が決まったら、次は持ち物です。
会場のマップは、前回のブログで書いたように、本部などで貰ってください。出演連なども掲載されていて、すごく便利です。
当日はきっと蒸し暑くなりますので、必ず必要なのは水分とタオル。
水分は、汗をかくのでアクエリアスやポカリスエットのような塩分を含んだものがオススメです。
公演時間に買おうとすると、会場が混んでいて時間がかかることがあります。本番前に買っておくことをオススメします。
なお、出店で買うとすごく高いこともあるので、コンビニなどを見つけたら寄るといいと思います。コンビニではトイレも借りれることがあるので、位置を把握しておくと便利です。
タオルは、一つ持って行くと便利です。というのは、汗をかいたり手を拭くだけでなく、座って阿波踊りを見る際、隣のお客さんがビールをこぼしたりなど、トラブルが結構あります。
そして、シート。
路上でベストポジションを見つけたら、そこに腰を下ろして踊りを見ることがあります。
その際、遠足などで使うシートがあれば重宝します。あまり大きいのは他のお客様に迷惑がかかりますので、人数に最低限必要な大きさにしましょう。
簡易イスがあればさらに便利ですが、この場合、歩き回る時に邪魔になるというデメリットもあります。
シートを揃えるのが面倒な方、必殺技を教えましょう。
駅前で配っているフリーペーパーやうちわをもらってきましょう。それをお尻にひけばシートに早変わり!
その代わり、ゴミは必ず持ち帰ってくださいね。
せっかくのフリーペーパーなので、きちんと目を通してから使用するとなおいいですね!
カメラやビデオもあるといいですね。せっかく夏の風物詩ですし。
最近は、スマートフォンのカメラも高性能ですのでそれだけで代用できるかもしれません。
本気で撮りたい方は、周りのお客様に迷惑がかからないよう配慮をお願いします。
阿波踊り会場で、カメラマン同士がポジション争いの喧嘩をしてるのをよく見ます。人の前に突然出て、視界を塞ぐのも他のお客様に迷惑がかかります。
せっかく楽しい夜なので、譲り合ってお願いします。
3、当日は、早めに行きましょう!
しつこいようですが、阿波踊り会場は大変な混雑が予想されます。車の方はパーキングを探すのも一苦労でしょう。車でお越しの方は、あらかじめコインパーキングなどを調べておくといいと思います。
電車も公演時間に近づくと非常に混みます。多くの阿波踊り会場は、駅と隣接した商店街がメイン演舞場になっているからです。
そのため、どんな交通手段であっても、阿波踊り鑑賞をガッツリと楽しみたい方は最低1時間前には行っておきましょう!
おすすめのプランは、数時間前に会場周辺に行き、商店街の様子を下見。鑑賞場所の目星をつけた後、早めの夕飯を食べながらゆっくり待つというものです。
ある程度お腹を満たしておけば、出店で軽食やお酒を買うのにもちょうどいいのではないでしょうか。
町の様子を見て、混みそうであれば早めに場所取りをしてくださいね。
4、レスポンスを忘れずに!
公演がはじまったら、あとは見ることに徹すればいいかというとそうではありません。少しでもいい踊りを見て、充実した1日にしたいのであれば、踊り手に反応を返すことを忘れてはいけません。
踊り手として嬉しいのは、観客の盛り上がりがダイレクトに伝わる時です。
レスポンスがいいお客様にサービスしたくなるのが人間です。自慢の必殺技をあなたの前だけで披露してくれるかもしれません。
では、どんなレスポンスを返せば踊り手が喜ぶのか、僕なりにご説明します。
まず、拍手をしてくれるお客様。
拍手があるだけで緊張がほどけ、受け入れてくれているんだと踊り手は安心して踊れるものです。
そして、表情が豊かなお客様。
笑顔で見てくれたり、熱狂に合わせて表情を作ってくれたりしてくれると、踊り手は一体感を感じてすごく嬉しいです。
掛け声を返してくれるお客様。
阿波踊りの大切な要素に「掛け声」があります。
代表的な例は、「ヤットサー」「ヤットヤット」。ヤットサーの掛け声に、ヤットヤットと返してくれるお客様がいたらテンション上がります。
「ァヤットサー」「ァヤットヤット」のように、頭に小さな「ァ」を入れることが通のポイントです。
踊り手が掛け声を掛けていたら、恥ずかしがらず思い切って返してあげましょう!きっと一気に盛り上がること間違いなし!
長くなりましたが、お祭りは踊り手と観客が一緒にキャッチボールをするようにお互いに盛り上がるのが最高です。踊りは元々コミュニケーションでした。壁に向かって踊ってるわけでも、映像を見てるわけでもありません。素晴らしい空間を、一緒につくるという意識をするだけで何倍も充実すると思います。
あなたの阿波踊り体験が素晴らしいものになるよう、応援しています!
以上、阿波踊りの楽しみ方、準備・実践編でした。
1、動きやすい服装で!
2、あると嬉しい持ち物はこれ!
3、当日は、早めに行きましょう!
4、レスポンスを忘れずに!
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米澤 渉

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